お知らせ
ギャラリー平左衛門
石田三成の重臣・山田上野之助の子孫
山田平左衛門が130年前(明治27年)に建てた2階建合掌造りの蔵(立川流宮大工・佐藤庄輔建造)を、2007(平成19)年から子孫の山田喜雄さん(2021年没)がリノベーションし、妻の恵美子さんと二人で運営していたもの。
地域の文化芸術を支えてきたがコロナと二人の高齢を理由に併設の茶房さわを閉鎖、ギャラリーは申し込みがあった時だけの開館を続けてきた。
展示スペース
蔵内部 1階
蔵内部 2階
野外 竹林・野外ステージ
利用料金
※全て税別
蔵内部・屋外使用 | 11,000円 / 1日 |
光熱費 | 1,000円 / 1日 |
合計 12,000円 / 1日 ※販売を伴う場合は、利用料または売り上げの30%頂戴いたします | |
時間外搬入・搬出 | 2,000円 / 1時間 |
利根運河とは?
1890(明治23)年竣工、利根運河と江戸川を結ぶ人口の水路。利根川と江戸川を結び、千葉県野田市、流山市、柏市の3市にまたがって流れる、流路延長8.5km(利根川高水敷を含む)、流域面積25.4km2の一級河川。
水運の大動脈として1890年2月にオランダ人技師のローウェンホルスト・ムルデルによって開削された日本初の西洋技術を用いた運河であり、地形を巧みに利用した緩やかな美しい曲線を描いているのがこの運河の特徴。運河開削計画は1882年(明治14年)、広瀬誠一郎(茨城県議会議員)が精力的に推進し、多額の費用を要することから国で工事することが難しかった為、民間力で運河を開削するため利根運河株式会社を設立しました。
また、開削実現には、経験豊かな土木建築を手がけることのできる優秀なヨーロッパの土木技師を必要としたことから、低地で洪水と向かい合ってきたオランダ国の技師であるムルデルに設計を依頼。
開削工事は、1889年(明治21)にはじまり、クワやツルハシで開削する原始的手法で行われ、約220万人の労働者を要し、工期約2年を経て1891年に通水。水運の大動脈から憩いのオアシスへ…時代とともに運輸手段も変化、水運の役目は終わり、今もその静かなたたずまいを見せる水辺沿いや周辺では、四季折々の生き物の姿、豊かな自然や眺望、運河にまつわる歴史文化や史跡などを愉しむことができ、「首都圏のオアシス」と呼ばれ市民の憩いの場となっている。
平成18年(社)土木学会認定「選奨土木遺産」、平成19年経済産業省認定「近代化産業遺産」、平成27年新日本歩く道紀行100選シリーズ水辺の道「オランダ遺産利根運河」認定、令和元年文化庁「歴史の道100選」追加選定。
(江戸川河川事務所、流山市観光協会等より)
CafeSAWAオーナーのメッセージ
コロナ禍に東京タワーの足元から越してきて、利根運河沿いの日常の自然の豊かさに心から感動したことは今でも鮮明に覚えている。
朝、運河にウォーキングに行き、朝もやや朝つゆが朝の散歩コースで見れるって、なんて贅沢なのだろう!と。橋の下の湧水でびちゃっ!とする泥はねすら都内ではなかなか体験することができないので、新鮮でわくわくと心が躍った。
この界隈の良さは、自然との距離がとても近いこと。
その近さが、人々の心に安らぎを与えてくれるのだと感じている。
住人には日常だけど、ずっと東京に住んでいた私の目には、飾らない自然の姿がとても魅力的にうつる。
そんな環境のど真ん中にある、蔵併設のカフェ。
大きな窓の外には竹藪が広がり、その竹藪の中でコーヒーを飲むこともできる。
自転車乗りの方々が増え始めて作ったであろう竹のサイクルラック。
緻密に計算されたデザインではなく、この竹藪でコーヒーを飲みたい!
そんな気持ちからポンと置かれたような竹のベンチ。
「大谷石の壁を作り替えたのだけど、ここならぴったり」そんな流れで運ばれた大谷石のテラス。
街のみなさんに愛されて来たこの場所を、みなさんが集う場所にしていきたい。
より多くの方々に気軽に足を運んでいただきたく、さまざまな企画をたてている。
「人と人とが繋がる場に」と作られた山田ご夫妻の想いを受け継いでいきたい。